藤原定「言葉」
沖積舎「藤原定全詩集」(1992年・刊)より、今年3月20日にアップの第5詩集「環」に続き、最後の詩集「言葉」を紹介する。
写真は全詩集の2重箱のうち、外箱の表である。
原著は、1989年、沖積舎・刊。
彼はこの詩集により、日本現代詩人会より、第8回現代詩人賞を受賞している(1990年)。
僕は言葉を対象に、詩を創ることを好まない。
彼が「あとがき」で謙遜しているような、「貧しい結果が本詩集なのである」とは、僕には思えず、豊かな結果だと思う。
しかし彼は結局、口説の徒であったし、僕は作業仕事も対人関係も身を以って覚えてきた、1ブルーカラー労働者である。
なお彼を「家のない藤原定家だ」と洒落たのは、誰だったか、どこでだったか、僕は覚えていない。
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