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2012年8月14日 (火)

相川永時「エルモリヤの空に」

Cimg6318 相川永時・詩集「エルモリヤの空に」を読みおえる。

 文芸社、2012年5月・刊。帯。

 文庫本サイズだが、横書きのせいもあり、223ページに90編を収める。

 「文芸社セレクション」の1冊となっており、廉価である。

 希望と失望を繰り返す若者の心情を訴えながら、前向きであろうとする。

 oasisやSuede等の洋楽の影響を受け詩を書き始める、と著者プロフィールにあるように、歌いかけるような作品が多い。

君の本性なんて知らないけれど

僕は怠惰で君は強情だけど

それでもついてきてくれるなら

素敵な景色へ案内するよ

   「花よりも美しく」初連

 男女の1組の心情(僕には、まるで老夫婦みたい)が、よく捉えられている。

誰もが失敗し、泣き崩れるものなんだ

だけどそこで流されちゃいけない

   「名もなき英雄」の1節

 そう、挫折したあと、どう立ち上がるかが大事だ。

 彼のブログ「エルモリヤの空に何を」では、更に進化した作品を読む事ができる。

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