「コスモス」10月号
結社歌誌「コスモス」2012年10月号を、いつもの所まで読む。
初めより、「その一集」特選欄までと、「COSMOS集」、「新・扇状地91」等である。
「日本語こぼれ話 7」では、小島ゆかりさんが「いきなりの系譜」と題して、美川憲一の歌い出し「いいえ 私は 蠍座の女」の分析から、3歌人の6音初句切れの3首へ話題を持って行き、「『いきなりの系譜』の歌人たちは、ひるまない」と結んでいる。
僕が付箋を貼った1首は、「COSMOS集」から「あすなろ集」特選のM節子さん「青梅雨のひる」5首(120ページ下段)の内の1首である。
降りつづく青梅雨のひる床を拭く屈まるわれの背にインコのせ
慣れまつわるインコに、苦労と孤独を慰められているようで、他の4首と共に、静謐な心を思わせる。ペットを飼えない僕には、羨ましくさえある。
本文と無関係。
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