エッセイ集「父と母の昔話」
日本エッセイスト・クラブ編「’96年版ベスト・エッセイ集 父と母の昔話」を読みおえる。
文春文庫、1999年・刊。65編。
先の10月10日の記事で紹介した、「’95年版 お父っつあんの冒険」に次ぐ本である。
前年の阪神・淡路大震災に関わって、作家・今井美沙子「大震災にまつわる『夢の知らせ虫の知らせ』」、歌人・河野裕子「機会詩としての短歌 ――阪神大震災の歌」、作家・加賀乙彦「小便するな」がある。
また前年は、戦後50年めという事で、行司・式守与太夫「父の戦死地」、作家・神坂次郎「敗戦五十年目の暑い夏に」、某社代表取締役・松尾文夫「ドレスデンと東京」(戦後のけじめの付け方が、日独で異なる事を書く)がある。
また不況を生き延び抜け出ようというのか、ジャーナリスト・櫻井よしこ「前向きっていいわね」(苦境を生き抜いた、母の言葉)等がある。
シリアスな内容のエッセイが多い印象だ。
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