スウィフト「奴婢訓」
スウィフト(1667~1745)の作品、「奴婢訓」を読みおえる。
岩波文庫、1997年15刷。
岩波文庫創刊70年記念復刊の1冊であり、新かなではあるけれど、正字を用いているので、抵抗感がある。
この作品は、著者没後に出版された、未完作である。
僕は彼の主著「ガリヴァー旅行記」を読んでいないし、他に「桶物語」「書物の戦争」も読んでいない。
この作品は、かつての従僕が、家庭に雇われている使用人たち(召使頭より、家庭教師に至る、16職種にわたる)に訓えるという形式で、当時の奴婢の悪習(怠慢、小悪徳)を暴いたものである。
彼が政論家として活躍していた頃の、使用人への不満を噴出させたらしい、文章である。
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