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2013年1月29日 (火)

エッセイ集「人生の落第坊主」

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 日本エッセイスト・クラブ編「’04年版 ベスト・エッセイ集 人生の落第坊主」を読みおえる。

 文春文庫、2007年・刊。59編を収録。

 先の1月16日付け記事、「’03年版 うらやましい人」に続く本である。

 題名は、僕にはドキッとする。標題作の、ドイツ文学者・池内紀(いけうち・さとし)のエッセイに拠ると、嘱望されながら世に隠れた人は、「ある頑固さ」があったとの事である。

 この集には桜にまつわるエッセイが、6編もある。赤瀬川原平「齢をとるほどに桜に近づく」、中西進「日本人と桜」、中野孝次「名残りとぞ見る吉野山」、牧野和春「花吹雪考」、篠田正浩「私が知っている桜の森」、河竹登志夫「桜の解毒作用」である。

 景気が復活しそうになく、日本回帰が起こったのだろうか。

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