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2013年8月10日 (土)

橋本鷄二「年輪」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第7巻(1981年・刊)より、3番めの句集、橋本鷄二「年輪」を読みおえる。

 先の7月23日の記事(←リンクしてある)で紹介した、大野林火「冬雁」に継ぐ句集である。

 原著は、1948年、竹書房・刊。

 1927年~1947年までの作、483句を収める。虚子・序、自跋を付す。

 全句を、「土」「日」の2部にわかち、さらに四季に分かって登載し、各句の正確な制作年次はわからない。

 戦争・敗戦は、心理の地割れ、断層を残したと思われるが、無かったかの如く渡って行ってしまうのは、よろしくない。

 以下に5句を引く。

雪沓を穿きたるままの厨ごと

瓜番のいとまにつくる藺笠かな

ふる雪や機械しづかに鉄を切る

伊賀の山四方に高しや鉾すすむ

たくさんの手のあがりたる踊かな

Phm10_0946
ダウンロード・フォト集より、トンボ(赤トンボ?)の1枚。

早く涼しい季節の来てほしいものだ。

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