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2013年12月19日 (木)

川島彷徨子「榛の木」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第7巻(1981年・刊)より、11番めの句集、川島彷徨子「榛の木」を読みおえる。

 「日野草城全句集」を読むために中断していて、今年10月3日の記事(←リンクしてある)、岸風三楼「往来」に継ぐ本である。

 原著は、1949年、藁火書房・刊。

 大野林火の序文、463句(1930年~1948年)、後記を収める。

 臼田亜浪・門「石楠」「浜」同人。

 1時、召集を受け入隊したが、痔疾・肺疾の悪化のため召集解除となった。川島彷徨子(1910年~1994年)の生活と、句作には幸いしたようである。

 以下に5句を引く。

おれの黍おまへの黍もよく焼けし

吹かれつつ蝶的確に花につく

日のあたる方にいづるや鳥立てり

重味ある稲騒にふとたちどまる

赤子寝て練炭はぜる音つづく

Photo無料写真素材集サイト「足成」より、白フクロウ(梟は冬の季語)の1枚。

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