岩波文庫「北原白秋詩集(下)」(2007年・刊)より、「畑の祭」を読みおえる。
これは単行の詩集ではなく、1920年版「白秋詩集」(アルス・刊)に、未刊行詩集として収録された。
この詩集を収めたのは、編者・安藤元雄のこだわりがある。白秋が口語自由詩を拒否して、文語定型詩を貫いた、という定説に対して、口語の語りを採った作品もあるという例として挙げている。
僕は文語・口語の論に興味はない。ただ、この集の終わりに収められている、歌謡としても名高い「城ケ島の雨」に感嘆するばかりだ。
「フリー素材タウン」より、夕日の1枚。
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