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2014年7月18日 (金)

小島ゆかり「泥と青葉」

Cimg7833     Amazonより取寄せた、小島ゆかりさんの第12歌集、「泥と青葉」を読みおえる。

 2014年3月、青磁社・刊。

 僕は「小島ゆかり作品集」と、その後の歌集すべてを(「純白光」を除く)読んで来た筈である。

 家族、震災・原発事故、他を詠って、大胆な表現がある。

 猫を飼っているせいもあってか、原発事故後に放置された牛、豚、鶏、犬等に低い視線から、語りかけるように詠っている作品もある。

 また象牙密猟のためのマルミミゾウ虐殺に憤る、10首連作もある。

 以下に6首を引く。

抜け出づる魂をつかみもどすごと手にまるごとの無花果を食む

岩鼻から飛びたるわれを夫は褒め子らは驚き母は嘆きぬ

春昼のここはどこなる 死を知らぬ者はすべてを知らぬ者なり

男にはわかるはずない憤懣をわかる男たまにゐて警戒す

猫としてわがかたはらにゐてくれるあなたはだれか青い夜の雪

あきらめの選択、白鳥にもありて三羽遊べり新緑の池

この歌集「泥と青葉」をお読みになりたい方は、Amazonより取寄せる事が出来ます。

1冊、2808円(税込み、送料無料)です。

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