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2014年8月 8日 (金)

「渡辺白泉全句集」より(6)

 沖積舎「渡辺白泉全句集」(2005年・刊)より、6回めの紹介をする。

 今月4日の記事、同(5)に続く。

 紹介するのは、白泉の没した(1969年1月30日)あと、見出された自筆稿本「白泉句集」より、1933年~1941年の作品を集めた、「涙涎集」である。

 作句を始めてから、俳句弾圧事件に遭うまで、俳壇で活躍した頃の句である。

 「白泉句集」は生涯より496句を集めたから、優れた句ばかりだが、以下に5句を引く。

街燈は夜霧にぬれるためにある

濃藍の海を抱かんと飛びこめり

あげて踏む象の蹠(あうら)のまるき闇

飛行機となり爆弾となり火となる

  吾子逝川 6句より

早春の空へ消えゆく吾子見るな

Imgp0640庭に咲く、白花八重の木槿より1枚。

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