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2014年10月29日 (水)

久保田万太郎「草の丈」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第9巻(1981年・刊)より、5番めの句集、久保田万太郎「草の丈」を読みおえる。

 先の10月16日の記事(←リンクしてある)、野村喜舟「小石川」に継ぐ。

 原著は、1952年、創元社・刊、創元社文庫。

 初期より敗戦まで、ほぼ既刊の句集より自選、790余句。

 自序、安住敦による長文の解説を、共に収める。

 久保田万太郎(1889年~1963年)を、僕は食わず嫌いで、彼の小説・戯曲も全く読んでいない。

 彼の句には、家庭的不遇の寂しさのかげりがあるとされる。

 以下に5句を引く。

双六をひろげて淋し賽一つ

生さぬ仲の親子涼みてゐたりけり

唐紙(からかみ)のあけたて寒に入りにけり

一人だけ雑炊あとはみんな蕎麦

むさしのの寺の一ト間の桃青忌

Photoフリー素材サイト「足成」の花梨の写真を、トリミングした1枚。

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