島木健作「赤蛙」
Google Play ブックスより青空文庫発で、島木健作の短編小説「赤蛙」をタブレットにダウンロードし、読みおえた。
同じようにして前回に読んだ「エッセイ3編」は、11月18日の記事(その月中は、右のカレンダーの日をクリックすれば、その日付けの記事が開く)で、紹介した。
「赤蛙」は再読である。高校文芸部員時代、同級生のM・晴美さんと「島木健作の『赤蛙』って、いいよねえ」と、1年先輩のA・洋治さんに告げると、彼は苦笑いしていた。
「赤蛙」は、島木健作(1903・9・7~1945・8・17)らしい遺作である。
彼は苦学して大学に入るが中退して、労農運動、検挙、転向を経て、肺結核で敗戦2日後に亡くなった。
ともかくも生き延びて来た僕は、赤蛙が最後に力尽きて流される様子には、共感できない。
僕には彼の長編「生活の探求」(正・続)を読みたい気持ちがある。
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