詩誌「天彦」7号
頂いた事を1昨日の記事で書いた4冊のうち、詩誌「天彦(あまびこ)」7号を紹介する。
会員13名のうち1名を除いて、全員が若狭地方在住である。
Y・万喜さんの「六十の手習い」は、子供の時に親にせがんだが行けなかった書道塾へ、五十年を経た還暦になって通い始めた事情を述べて、感慨深いものがある。
U・肇さんの「里山賛歌――記憶は残っていた」は、会代表の金田さんの影響を受けたか、民俗学的な視線だ。若狭には古い習俗が多く残っているのだろうか。
N・六さんの「金田さん」は、内容で詩になじんでいないと謙遜するが、自ずからなるリズムがあって、好感を持った。
S・博美さんのエッセイ「大つごもりの市」は、カンボジアでの年越しを描いて、優れた紀行エッセイである。
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