詩誌「角」第35号
若狭地方より出発した同人詩誌「角(つの)」の、第35号を紹介する。
2015年1月・刊。
今月7日に、「鯖江詩の会」の「野の花文化賞」表彰式があった際、待機場所で編集役のK・久璋さん(賞の選考委員である)より頂いたもの。
巻頭のO・純さんの「まんぷ」は、雪の重みで竹がしなった「まんぷ」(トンネル状のもの)の向こうに、彼岸を見るような作品である。
S・章人さんが笹本淙太郎・詩集「有の光芒」評を、S・周一さんが半田信和・詩集「ひかりのうつわ」評を載せて、同人の活動をバックアップしている。
ここでは、N・としこさんの詩「跳ぶ」全4連より、最後の連を引用する。
跳ぶ(前略)
跳びたいと思うときがある
そして
跳ぶ
風や かげろうや
露だまりや ぜんぶを写して
緑の茂みへ 一直線に跳ぶ
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