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2015年4月16日 (木)

上村占魚「一火」

 沖積舎「上村占魚全句集」(1991年・刊)より、第4句集「一火」を読みおえる。

 先の3月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「霧積」に継ぐ。

 原著は、1962年、竹頭社・刊。1954年~1960年の672句。

 この間に、松本たかし、高浜虚子の両師に逝かれ、台風被害に遭い、「後記」で「わたしにとつて旅だけが心のよりどころとなつた。」と述べている。

 35歳より41歳は、自分の信じる道を邁進する時期で、成熟を求めるのは早い。

 以下に5句を引く。

実を採りしあとの乱れに菱あはれ

橡の芽のてらてらと日を流しゐる

桑の実を見んそれだけの途中下車

渦潮のふかき窪みの春日かな

虚子の脈ほそりほそりて春雷す

  注:引用の1部に、旧漢字を新漢字に替えた箇所があります。

Tyurippu2

 サイト「フリー素材タウン」より、チューリップの1枚。

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