年刊句集「福井県」第53集②
今月1日の記事(←リンクしてある)に続き、年刊句集「福井県」第53集(2015年3月、福井県俳句作家協会・刊)の、残りの句を読みおえる。
125ページ~207ページ、2段組み、165名の各10句、計1、650句である。
参加者が413名というのは、「福井短歌」第7号(2015年3月、福井県短歌人連盟・刊)の117名、「詩集ふくい2014」(2014年10月、福井県詩人懇話会・刊)の69名に比べて、格段に多い。
小説(純文学)も村上春樹以外は勢いがないようだし、現在の日本の文学をリードしているのは、俳句かもしれない。僕は、戦後詩(「荒地」など)が、日本文学をリードしている、という時代の勢いを受けた者だが。
俳句は短く、類句を避け、新しい修辞を求め、綺羅を競う面があるようだ。負け惜しみだが、「巧言令色すくなし仁」という言葉を思い浮かべる。
1句のみ引用する。
夏野菜うさぎのように噛んでみる
H・美恵子さんの「喜寿」10句より。
フリー素材サイト「Pixabay」より、アイリスの1枚。
「鳴らせたし」(174ページ)、「かかへり」(180ページ)は、文法的に誤りだから、校正の段階のどこかで、直せなかったものか。
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