「ベルリン世界民族博物館」
講談社「世界の博物館」全23巻より、第12巻「ベルリン世界民族博物館」(1989年2刷)を、ザッと見おえる。
先の5月19日の記事(←リンクしてある)、「ミュンヘン科学博物館」に継ぐ。
詳しく見なかったのは、訳がある。博物館の方針というより、この本の編集方針か、世界の民俗を尊ぶ気持ちが感じられない。
自国の民俗を展示する事なく、オセアニア、南アジア、アメリカ・インディオ、アフリカ等の民俗の品を並べても、当時の原住民民俗への見世物的関心をあまり越えていない。
神像、仮面、民具等を敬意なく並べても、それらの収集が当時の民俗を壊したかと思われる。
この本に苦情ばかり並べたが、それらに関心深い人には、価値ある1冊かも知れない。
178ページ、写真481枚。
コメント