「歌壇」8月号・読了
総合歌誌「歌壇」(本阿弥書店)2015年8月号を読みおえる。
散文では1部、読まなかったものもある。
先の7月19日の記事(←リンクしてある)で、入手を報せている。
「コスモス」の歌人では、巻頭20首に高野公彦「時と<時>」、特別作品30首に宮里信輝「カレードスコープ」、時評に鈴木竹志「短歌史を紡ぐ役割」2ページと、高い力量を示している。
なお、この「歌壇」誌の方向性だけれど、6月号の特集「戦後七十年、沖縄の歌」でスローガン性の高い歌を載せたり、今号の特集「戦後七十年、被爆と被曝を考える」では原子爆弾攻撃と原発事故を同様視する論調の文章を載せたり、1部の歌人を煽っているように見える。
売上げ部数を伸ばしたいのだろう。風向きが変わると、編集長(今号より発行人を兼ねる)の首をすげ替えて、出版社に傷は残さない、というのがジャーナリズムの手法である。
1号ずつ買って、次号を買わない権利を保留してきたので、考えざるを得ない。
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