詩誌「角」第38号
あわら市にお住まいの詩人、S・章人さんが、同人詩誌「角(つの)」第38号を送って下さった。
同誌37号は、今年9月15日の記事(←リンクしてある)で紹介した。
本号の執筆者は15名、17編。36ページ。
K・久璋さんの詩「嫁が涙」は、初連の中の「岩間隠れの石清水/だれが名づけたか/嫁が涙 もしくは涙水ともいう」の3行を発展させたものである。妻を泣かせた事のある夫に、痛みを覚えさせるが、展開は特異ではない。
S・章人さんの「お盆の墓参り」は、陸軍伍長として戦死した叔父の墓をめぐって、戦争の傷が風化する時代を描いている。
T・百代子さんが「角」誌に初めて、詩「仮設の隙間」を載せている。安住の場となるなら、佳い事だ。
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