「スペイン・ポルトガル博物館」
講談社「世界の博物館」全23巻より、第18巻「スペイン・ポルトガル博物館」(1989年4刷)を見おえる。
この前の「レオナルド・ダビンチ博物館」は、今月3日の記事(←リンクしてある)にアップした。
本巻は、180ページ、写真388枚(モノクロ、カラーを交え)。
主にスペイン国立考古学博物館と、ポルトガル国立古代美術博物館の展示品が紹介されている。
陶器や金・宝石をちりばめた宝飾品を見ると、あまり愉しくない。古代人・王侯・教会の家具・調度品・コレクションなどが集められているが、その文明が滅び、あるいは品物の維持が困難になり、博物館に収集されたのだろう。
権力の横暴と、その衰亡を表わしているからである。
「ローマのガラス」の章の「縞瑪瑙の碗」がそのはかなさによって、「アルハンブラ宮殿」の章がギター曲「アルハンブラの思い出」の記憶によって、美しいと僕を惹く。
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