「シュメール神話集成」(9)
ちくま学芸文庫「シュメール神話集成」(2015年・刊)より、9回めの紹介をする。
同(8)は、今月18日の記事(←リンクしてある)にアップした。
今回に僕が読んだのは、「ダム挽歌」(21行)、「悪霊に対する呪文」(80行)、「ナンナル神に対する「手をあげる」祈祷文」(49行)、の3編である。
「ダム挽歌」は、イナンナ神(かつて、立場がわからない、と書いたが、戦と性愛の神とされる)が、冥界に去った息子・ダム神を嘆く独白である。
「悪霊に対する呪文」は、病気を悪霊のせいと考えたので、退散させる呪いの療法を示す。
「ナンナル神に対する「手をあげる」祈祷文」は、月の神・ナンナルに対する讃歌である。
この本のテキストの残りは、「シュメールの格言と諺」のみとなった。
コメント