年刊句集「福井県」第54集(4)
年刊句集「福井県」第54集(2016年3月、福井県俳句作家協会・刊)より、4度めの紹介をする。
同(3)は、先の5月7日の記事(←リンクしてある)にアップした。
今回は、前回に続き、121ページ~160ページの40ページ分、80名800句を読んだ事になる。
大衆文芸とされる俳歌について、現代では大衆の知的レベルも上がり、結社の宗匠制でなくとも、同人制でも充分成り立つ。
結社では、各号の採られる作品数、クラス進級を競う、競争制に拠って、進歩が早い場合があるだろう。
僕が付箋を貼ったのは、次の1句。Y・嘉代子さんの「初鏡」10句より。
一重八重百日草に雨宿る
百日草の種は、たいてい八重(千重?)だから、一重が混じるのは、こぼれ種から生えたものだろう。おのずと庭の荒れた一画を思わせる。
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