「トラークル全集 Ⅷ 書簡」(3)
青土社「トラークル全集」(1987年・刊)より、「 Ⅷ 書簡」の、3回めの紹介をする。
同(2)は、先の7月25日付け記事(←リンクしてある)にアップした。
前回に続き、書簡番号101~145(最終)の、45通を読む。
日付の確認できているのは、138番までである。巻末の略伝に拠り、事情がわかっているので、逼迫ぶりが感じられる。
トラークルは第1次世界大戦に、衛生部隊の薬剤師見習いとして従軍し、野戦病院で患者として、コカインの飲み過ぎ、という自殺とも見られる死を遂げた(27歳)。
「呪われた詩人」の死であり、旧世界の死を体現していた。
これでこの、1009ページ(書誌を除く)にわたる全集を、読みおえた。
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