内玄関の靴箱のうえで、鉢の紅梅がちらほら咲いている。
去年に比べて、花が少なく、小さく、色も薄い。夏のあいだの肥培がわるかったのだろう。去年は、買ってから1年で、生産者の肥培の力が残っていたのだろう。鉢物の花はたいてい、そういうものだ。
拙作1首
紅梅の一輪咲きぬ睦月すゑ靴箱の上に春のさきぶれ
(「コスモス」平成19年5月号より)
初めの写真はドウダンの紅葉である。訳ありで樹形が乱れ、葉も散りがたのため、あまり美しくない。ドウダンを満天星と書くのは、大株になると満天の星のように花が咲くによることを、花どきは実感する。
あとの写真は楓の黄葉である。この木の低いところに洞(うろ)があって、庭師に「こういうのを好む人がいるから、売らないか」と言われたことがある。
庭の公孫樹大木が黄葉した。木が混みあっていて、黄葉の全容を写すポイントがなくて残念である。先日は銀杏の実も少し拾い、果肉つきのままでよいと言う同僚に譲った。剪定や授粉樹の関係で結実が少ないようだ。実生の木はほとんど雄木らしいので、一本を育て、授粉樹となる日を期待している。公孫樹黄葉を押し葉して、栞に使った日もあるが、今となっては気恥ずかしい。
2種の白椿の花が咲いた。苗を植えてより10年くらい経っており、2つとも品種名はわからなくなっている。早春に咲くものだが、気候や生長具合で今に咲いたのだろう。あとのほうの花は肥後椿(雄蕊が雄大)の1種である。
秋咲きの椿「西王母」が咲きはじめる。肥後椿の1種(名前不明)も咲いたが、汚れなどがあり、写真アップは次の機会にする。
ホームセンターへ行き、苗木などを買う。柘榴(ざくろ)の苗、洋種椿「ヒットパレード」の苗(莟つき)、観葉植物「サンスベリア」の小苗、3鉢である。ほかに、年賀状用のスタンプ(ネズミの図柄)を買う。時期的に早いようだが、遅くなると気に入る図柄のスタンプが店頭になくなるため。
軒下の鉢物40個くらいを、内玄関とその靴箱の上に蔵う。うまく冬越ししてくれればよいが。
部屋うちから窓硝子越しに柊の花が見えたので、庭に出てみた。柊の白花はかすかに匂う。ほかに南天、紫式部も乏しいながら、実を色づかせていた。これから庭は寂しい時期に入る。
庭にピラカンサスの黄実がみのった。赤実の株もあったのだが、雪折れなどで失せてしまった。ピラカンサスの実には微量の毒があるそうで、鳥たちはほとんど食べない。鉢植えを庭に下ろしたら、大株になったもの。
今日午後、越前市(旧・武生市)武生中央公園で催されている「2007たけふ菊人形祭」を見物してきた。子供が幼い頃は、家族三人でよく遊んだものだが、今日は吟行を兼ねてひとりである。菊人形は「風林火山」の一場面である。短歌は幾つかできたが、手帳を車に忘れて出たから、ケイタイの「メモ」に書き込む仕儀となった。
庭に金木犀の花が咲き、よい匂いがする。珍しくないかもしれないが、写真をアップした。裏庭にもう一本、金木犀の木があるが、日当たりが悪いのか、花が咲かない。近所の川の土手に彼岸花が群生していたので、写真を撮ってきた。この花で、首飾りを作って遊んだ幼時がなつかしい。
初めの写真は、アメリカフヨウの赤花である。以前に載せた白花とこの赤花の種類のほかに、ピンクと濃赤の花の株が庭にあったが、いつか失せてしまった。2番目の写真は、ハマナス(浜梨の転訛、玫瑰とも書く)の花である。妻が貰ってきた苗を、僕が植えたもので、庭の環境が合うのか、よく繁ってきている。ともに夏の花だが、このところの厳しい残暑に、調子が少しずれたらしい。
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