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2008年12月23日 (火)

島由紀子「船路」

003  牧羊社「現代俳句選集Ⅵ-45」島由紀子・句集「船路」を、読みおえる。平成3年・刊。

 箱、帯、本体にパラフィン紙カバー。

 1ページ2句、241ページ。

 父親が戦死し、母親に育てられ、結婚したが夫は38歳の若さで急逝、のちに頼りの母親も亡くなるという、苦労のなかで、俳句に出会いいそしむことで生を潜り抜けてきた彼女の、第1句集である。

 どうも第3句を、名詞で止めた作品が多いようだ。残りも、かな・たり・けり・の切れ字で止めた句があり、動詞・形容詞・助詞・で止めた句がほとんど無い。名詞で止めると、句の据わりが良い。俳句は短歌と違うから、余情に流れるのを忌むのだろうが、気になって読み進みにくかった。

 以下に3句を引く。

月見船鳴門海峡折り返す

たてよこに水搏ち合へり夏の堰

左義長のけむり怒濤に紛れ入る

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