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2008年12月10日 (水)

「ヘミングウェイ全短編2」

003  高見浩・訳「ヘミングウェイ全短編2」(新潮文庫、平成8年・刊)を(同「1」に続いて)読みおえた。

 この集には、短編小説集「勝者に報酬はない(14編)」と、3編の中篇小説「世界の首都」、「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」、「キリマンジャロの雪」が載せられている。

 1928年に父親が拳銃自殺したあと、彼の小説に「死」が大きな主題として現れる。「世界の首都」では、スペインの貧しい真面目な少年が、あっけなく死ぬ様が描かれる。「キリマンジャロの雪」では、自身を思わせる作家の死が描かれる。なおこの小説の最後のどんでん返しは見事だが、純文学としてはどうだろうか。

  短編「父と子」は、題名そのままの父から子へと受け継がれるものの物語である。

 「フランシス・マカンバーの短い幸福な生涯」では、男女の不和がテーマだと思われる。2番目の妻ポーリーンと別れ、3番目の妻となるマーサ・ゲルホーンと行動を共にした時期の反映があるだろう。

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コメント

同好会にも、政治があるんだねえ。
困ったものだ。

それ以来、政治に関係していない記事を書いてもクレームがつくようになって身動きできなくなった。ほんましつこいわ ー。
俺はただ笑いが欲しかっただけなのに。
政治の世界にはしゃれが通じない・・・。

こぐま星座さんへ。
思いついた事は、よく考えてから公けにしないとね。

なるほどねえ。みんな暗いものを背負って生きているんだ・・・。オイラも最近、福井映画サークルの会報に書いたコラムがもとでクレームの嵐になっちゃって軽く落ち込んでる。政治家を先生と呼ぶのはやめよう。おい福田。おい小沢でいい。ただし隣国の胡OOさんと例の金OOさんは「先生」と呼ぼう。国際問題に発展する恐れがあるから・・・とからかったのがよくなかった。

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