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2009年1月 7日 (水)

藤岡晴丘「白露」

002  牧羊社「現代俳句選集Ⅵ-12」藤岡晴丘・句集「白露」を読みおえる。

 平成2年・刊。219ページ。

 箱、帯、本体にビニール・カバー。

 著者は、東京都・在住、「雪解」同人。

 彼の句には、重量感がある。内容が重いのでも、言葉が重いのでもなく、句風がどっしりとしているのだ。

 俳句の世界には詳しくないけれども、俳人格というものだろうか。

 以下に6句を引く。

牡丹の息づきもなく菰に入る

手を外れしより綿虫の浮きしづみ

遠き忌をあはせまつりぬ菊日和

明日あればなべてをゆだね蒲団被る

糶市を見る踏み処なき鱈の中

穴を出し蟇おほかたは旧知の徒

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