「高安国世全歌集」
「日本の古本屋」を通して、東京都の「辰書房」に注文していた、「高安国世全歌集」が届いた。
昭和62年、沖積舎・刊。
13歌集に加えて、未刊歌篇とドイツ語歌集「秋の月」を収め、索引などを含めて全942ページ。
写真でわかる通り、箱がかなりヤケている。本体の背もゆるび、背文字もかすれている。(ここまでは、店主の説明通り)。
他に、本体の天地小口が汚れており、汚れた手で触ったたようなシミが2歌集ぶんくらいある。
更に本文に、鉛筆による傍線引きや、頭にVチェックの付いた短歌もある。
格安だったから、覚悟はしていたが、相当な難点である。
線引きなどを消しゴムで消しながら読み、この本を「読める本」に返すのも、貧しい読者であり、将来の古書店店主を志望する僕の、務めだろう。
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