西尾喜代子さんの詩歌集「命あたためて」を、読みおえる。
2003年、私家版。
詩歌集と言っても、全164ページのうち、詩は9篇12ページのみで、あとはすべて短歌関係である。
夫の看病と見送りのあと、「とめどなく湧く思いを、わたしはひたすら書きつらねていった」と、著者は「あとがき」で書く。
「朝日歌壇」「短歌研究」「短歌」で選に入ったもの、短歌講座の加藤克己氏に添削されたもの、等をあつめて1集となした。
短歌の創作と発表により、意気消沈より回復し、海外旅行にも何回か参加するまで、元気を取り戻した。短歌の威徳や恐るべし、である。
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