アメリカの女性作家、グレイス・ペイリー(1922~2007、享年・84)の短編小説集、「人生のちょっとした煩い(わずらい)」を読みおえる。
文春文庫、2009年・刊。
村上春樹・訳、帯。
この本には、10編の短編小説と、19ページにわたる「訳者あとがき」、作家本人の短いエッセイが、収められる。
悲惨な事態を、軽い文体で描いているようだ。
レイモンド・カーヴァーに通うところがあるとされるけれど、彼は悲惨な事態を明るく描いたようだ(村上春樹・訳の「CARVER'S DOZEN」に拠る)。
村上春樹が翻訳する最近の小説(僕の蔵書で)は、詩を書く(書いた)作家のものが多いようだ。
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