イェイツ詩集
「イェイツ ロレンス 詩集」より、「イェイツ詩集」を読みおえる。
新潮社「世界詩人全集」15巻、昭和44年・刊。
箱、帯(写真では巻いていない)、月報、本体にビニールカバー。
「ロレンス詩集」は読まなかった。拾い読みしても惹かれなく、僕が若い時に読んだ「息子と恋人」、「チャタレイ夫人の恋人」もあまり面白くなかったせいで。
アイルランド生まれの詩人イェイツ(1865~1939)は、「最後のロマン派」を自任している。
様ざまな彷徨があるが、中国や日本の考えにも、後期は惹かれたようだ。
以下に、彼の初期の、短い詩を引く。
酒のうた
イェイツ
酒は口から入り
恋は眼から入る。
老いて死ぬまえに
まさしく悟るはこれのみ。
ぼくは盃に口をあて、
あなたをみつめ、
ためいきをつく。
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