« 「中国仏教の旅」5冊と、2枚 | メイン | イェイツ詩集 »

2011年1月 7日 (金)

籾山梓月「冬鶯」

 籾山梓月(もみやま・しげつ)の句集、「冬鶯」を読みおえる。

 角川書店「増補 現代俳句大系」第2巻(昭和56年・刊)より。

 原著は、昭和12年、籾山書店・刊。

 全233句を収める。

 解説で草間時彦が、「古俳諧に遊び…現代俳句とは縁遠い」と述べて、この大系に収められた事は意義が大きい、とする。

 しかし短歌の世界に関わっている僕には、古さは感じられない。「万葉集」中の枕詞などの古語を、今も使う歌人がいる世界だから。

 以下に5句を引く。ただし前書きは、すべて省いてある。

何事も堪忍したる寒さかな

袖口も裾もきれつゝ年の暮

夏の日や麦落雁を袂菓子

山茶花のかたき莟にわかれかな

おほよそに略して年をむかへけり

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/238785/25724086

籾山梓月「冬鶯」を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

ブログランキング

  • 応援のクリックを、よろしくお願いします。
  • ブログ村も、よろしくお願いします。

最近のトラックバック

ブログパーツ

  • ツイートをフォローしてください。
  • 3カウンター
  • アクセス解析

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 04/2007

日本ブログ村

  • 日本ブログ村のリストです。

人気ブログランキング

  • 応援の投票を、お願いします。

アンケート