詩誌「Junction」76、77
2月12日の「詩の研究会」のおり、KMさんに借りた(以前より僕が依頼していた)、二人詩誌「Junction」76、77を読みおえる。
東京都にお住まいのS三吉さんと、愛知県にお住まいのK信子さんによる、季刊詩誌である。
20年近い同行による友情は、毎号2組の往復書簡にも読み取れる。
作品は、内省的な面がつよいようだ。
S三吉さんの4章よりなる「屈折率」の、第2章を以下に紹介する。
二枚のガラスに隙間があると 入ってきた光は
複雑に屈折し かがやく青空さえ けやきの枝
に掴まれて砕け散ってしまう。けれどそれらを
ぴったり重ねてやれば 世界からやってきた光
は その姿のまま(内側にわずかな光と影を残
して)去っていく。
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