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2011年6月の28件の記事

2011年6月 9日 (木)

「中国仏教の旅 4」

Cimg5084  6月6日の第3集に続いて、写真集「中国仏教の旅 4」を見おえる。

 1980年、美乃美・刊、216ページ。

 「桂林」の「漓江下り」では、18ページにわたって奇岩・奇峰の南画の世界を見せてくれる。

 福州・湧泉寺の大雄宝殿、鐘楼の隅棟の反りが見事で珍しい。

 寧波・天童寺の布袋(弥勒菩薩の化身とされる)像や、四天王像が妙にぴかぴかしている。

 彩色し直されたのだろうか。

 日本の古色蒼然たる仏像、仏画を(おもにカラー写真で)見慣れている目には、異様に映る。

2011年6月 8日 (水)

「世界詩人全集」第17巻

Cimg5082_2  「世界詩人全集」第17巻、「アポリネール コクトー シュペルヴィエル 詩集」を読みおえる。

 新潮社、昭和43年・刊。

 箱、帯なし、本体にビニールカバー、月報あり。

 今年1月8日に第15巻を読んだあと、第16巻の「T・S・エリオット詩集」に移ったが、読み進められなかった。僕は以前から、T・S・エリオットが嫌いというより苦手で、作品が佳いと思えない。

 アポリネールは、難しい性格ではないようで、作品に好感が持てる。

 コクトーは機智(ウィット)だけで詩を書いてきたようで、晩年には鬱の老人の地が現れる。

 シュペルヴィエルの詩は初めて読むけれど、ロートレアモンに影響されたというその詩風は、深くない。

2011年6月 7日 (火)

「群青」編集会議

Cimg5079  同人詩誌「群青」第21号の誌面稿が出来上がったので、今日の午後1時より喫茶店「コケッティ」にて、編集会議を持った。

 集まったのは、僕、こぐま星座さん、AUさんの3名である。

 今日のこの日に集まれたのは、僕は火曜日が指定休日、こぐま星座さんはスーパーに勤めているので今日がたまたま休日、AUさんが自営業なので時間を空けてもらったからである。

 ミスの訂正や書き直しが、数ヶ所あった。

 あとは文学にかかわるよもやま話をして、2時半近くに散会した。

2011年6月 6日 (月)

「中国仏教の旅 3」

Cimg5077  5月30日の第2集に続いて、「中国仏教の旅 3 大同・鄭州・開封・成都・新都・昆明」を見おえる。

 1980年、美乃美・刊。

 編集は、中国仏教協会と日中友好仏教協会となっている。

 初めの大同では、雲崗石窟が大きく取り上げられている。DVDで観た記憶がある。

 8角13層からなる「鉄塔」(開宝寺塔)、宝光寺の13層からなる舎利塔、大仏寺の「霊宝古塔」など、細く高い塔の安定性に驚く。

 それも唐時代からの、古い建築とされるものもある。技術だけでなく、強度の計算をする者がいたのだろうか。

2011年6月 5日 (日)

「小島ゆかり」

Cimg5070  青磁社のホームページより、直接に購入した、「シリーズ 牧水賞の歌人たち Vol.6 小島ゆかり」が届いた。

 2011年5月、青磁社・刊。

 僕はこの本の発行を、おおまつ。さんのブログ「something like that」(このブログのリンク集にあり)の記事で知った。

 出版社のホームページ(またはAmazon)から本を注文すると、送料無料の場合が多く、支払は郵便振替か銀行の引き落としになり、手間が省ける。

 この本には、伊藤一彦氏によるインタビュー、大松達知氏による「代表歌300首」、対談「小島ゆかり×正木ゆう子」、他、彼女の美質が総174ページにぎっしり詰まっている。

2011年6月 3日 (金)

「2011囲碁年鑑」

Cimg5067  Amazonに注文した、「2011囲碁年鑑」が届く。

 2011年6月、日本棋院・刊。

 郊外の大型書店に取り寄せ依頼すると、往復1時間(車で)と遠く、受取りにも出向かなければならない。

 それで今年はAmazonに注文(送料・無料)した。

 日本棋院の囲碁年鑑は、先ほど数えてみると、今年の分も含めて、46年分が揃っている。

 棋譜を並べる(昔は碁盤にならべたが、今はパソコンの棋譜ソフトに並べ、情報も記録でき、のちに自動再生もできる)こともなく、ここ何年か囲碁対局もしていない。

 そろそろ囲碁対局(おもにネット上で)を再開したいが、時間と財政が足りない。これまでの余暇事を削らなければならなくなる。

 そこまでの決断ができないので、アマ6段の腕を眠らせている。

2011年6月 2日 (木)

7冊を買う

 先日、「BOOK OFF 板垣店」へ行き、7冊を買ったので、以下に列挙する。

  • 江國香織「泣く大人」(角川文庫、2004年)
  • 郭暻澤「友へ チング」(文春文庫、2002年)
  • P・ジュースキント「香水」(同、2006年)
  • A・ゴールデン「さゆり」(同、上・下、2005年)
  • 小学館「昭和文学全集」別巻「昭和文学史論 他」(1990年、箱・帯)
  • 同「同」第14巻「八木義徳 和田芳恵 野口富士男 他」(1988年、箱・帯)

 いずれも1冊105円だった。

 文春文庫の4冊は、よく目にするけれども、買うことを控えていた本だった。

2011年6月 1日 (水)

歌集「慈しむ」

Cimg5062  城谷榮子さんの第1歌集、「慈しむ」を読みおえる。

 2002年、短歌研究社・刊。

 パラフィン紙カバー、370余首・自選。

 城谷榮子(じょうや・えいこ)さんは、広島県・在住、「未来」所属。

 戦中、戦後、平成の世を生き抜いて、孫を抱く身になるまでの哀楽を描いて、沁みる作品群である。

 夫、姑は被爆してをり、夫婦ともに癌の手術など苦しみもあり、子供たちが就職し巣立つなどの喜びも描いて、記録だけではなく文学作品として遺るのは、尊いことだ。

 以下に7首を引く。

この静寂幸せと言わん就職の叶いし子らは任地に発ちぬ

吹く風にゆだね散りゆく白萩の優しさの欲し手に受けてみぬ

日本の桜に逢えしか波のごと海に戻りゆく航海士の子

朝なあさなどなたですかと聞く姑に今日もさわやかに答えいる嫁

癌などに負けじと夫と立つ丘に芽吹き間近き木々のかがやき

姑は語り給いき被爆後の舅を戸板に載せて焼きしを

死の出撃待ちつつ浜に眺めしか黒髪島に寄する白波

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