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2013年8月14日 (水)

鈴江幸太郎「月輪」

 初音書房「鈴江幸太郎全歌集」(1981年・刊)より、11番めの歌集、「月輪」を読みおえる。

 今月9日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「夜の岬」に継ぐものである。

 原著は、初音書房、1972年・刊。

 歌人・70歳~73歳の、538首を収める。

 日常をあまり詠まず、旅の連作などに豊かな作品が多い(解説では「円熟」と書いてある)。

 「アララギ」の流れだから、「写生」の自然詠・叙景歌が多いのも、肯われる。

 以下に7首を引く。


瓶さまざまビニールの類の押し騰
(あが)りし濱といへども春の草萌ゆ

一時閒走らば至る家の墓おもふのみにてこの度も見ず

ふる雨にうごく草踏みみゑさんのみ墓に立てり縁(えにし)おもひて

こころ伸ぶるけふの宿りを夕ぐるる波止(はと)は船より魚揚げてをり

爪叩(つまだた)くわが耳にのみ鳴りゆらぎやさしかそけし遠き世の鐘

甲板に柱をめぐり相追ひてゑらげる聲は幼な孫三人(たり)

それぞれに高層に慣れて子ら住めば我さへ移るマンション五階

Phm10_0598
ダウンロード・フォト集より、清流の1枚。

涼を感じてもらえたら。

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