干刈あがた「黄色い髪」
久しぶりの小説という形で、干刈あがたの「黄色い髪」(朝日文庫、1989年・刊)を読みおえる。
干刈あがた(ひかり・あがた)は、1943年・生、1992年に胃癌のため逝去、享年49.
「樹下の家族」でデビューし、10年間ほどの作家活動で、多くの作品を遺した(ウィキペディアを参照した)。
「黄色い髪」は、中学2年生の夏美が、苛め、登校拒否、非行(体制側の呼び方とされる)を経験する物語だ。僕は痛ましい思いで読むだけだ。
ただしご都合主義的な点もあって、苛めっ子が自ら転校するとか、非行(?)グループに加わらず、丸刈り頭にしてもらって、登校するようになる、などの筋がある。
彼女の小説を、もっと読みたいと思う。
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