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2013年9月13日 (金)

「ハイネ全詩集 Ⅲ」

Cimg7207 「ハイネ全詩集」全5巻より、「Ⅲ」を読みおえる。

 角川書店、1972年・刊。井上正蔵・完訳。

 今年8月7日の記事(←リンクしてある)で紹介した、「Ⅱ 新詩集」に継ぐ本である。

 この「Ⅲ」には、「アッタ・トロル」と「ドイツ 冬物語」が収められる。

 「アッタ・トロル」は、大道で踊りをさせられていたが、逃げ出した熊の物語である。

 以前に文庫本でか読んでいたが、今回も読んだ。

 何かの寓意である事は明らかだが、社会情勢が実感できないので、誰のどういう所を揶揄しているのか、よく判らない。

 「ドイツ 冬物語」には、期待していた。故国の季節の冬と、時代の冬を重ね合せた、荘重な物語を期待したのだ。

 しかしこの篇には、フランスより13年ぶりに帰国した詩人の、故国への愛着と嫌悪が並んでいるようだ。詩人の胸中が、冬の状態だった。

 まだこのあと、「ロマンツェーロ」と「最後の詩集」の2大冊が待っている。

 

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