見出された本
先日、文庫本を整理していたら、「あの本はどこへ行ったかなあ」と思っていた、2種類が出て来た。
1つは吉本隆明の「ハイ・イメージ論」3冊(ちくま学芸文庫)である。
若い頃は彼の著作を読んだが、彼の憎悪(とくに近親憎悪)から出発している思想は駄目だな、と思い始めて、読む事を止めた。彼の詩や文学原理論「言語にとって美とは何か」は、生き残るかも知れない。
もう1つは、馬場あき子「鬼の研究」(ちくま文庫)である。
共に10余年以上前に購入した本であり、僕の関心も移っているので、読み始めるかどうか、わからない。
表題の「見出された本」は、プルーストの代表作「失われた時を求めて」(僕は高校生時代に、新潮文庫13冊で読んだ)の最終章「見出された時」に、あやかったものです。
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