青山雨子「芭蕉」
県内にお住まいの詩人、青山雨子さんに頂いた第5詩集、「芭蕉」を読みおえる。
2014年5月・刊、私家版。18編を収める。
テーマ的に解きほぐそうとすると深くて、女性論、家族論、人間(個人として、類として)論にまで立ち入らないといけないので、ここでは深入りしない。
表現的には、「あとがき」の中で彼女が書いているように、(連と連との)飛躍が大きい。
また「人影」は、ストーリーはわかっても、舞台設定がわからなかった。
必死に何かを訴えようとする中で、少し力を抜いた「朝顔」などは、わかる思いがする。
これも「あとがき」で、「いつか私が見ている世界をお伝えできたらと思っています。」とあるように、時代的・世俗的・状況の移る中で、ある日ふいと彼女の作品が身近に感じられるかもしれない。
コメント