高野素十「雪片」
角川書店「増補 現代俳句大系」第8巻(1981年・刊)より、16番め・最後の句集、高野素十「雪片(せっぺん)」を読みおえる。
先月30日の記事(←リンクしてある)、永田耕衣「驢鳴集」に継ぐ句集である。
またこの大系収載の、高野素十(たかの・すじゅう、1893年~1976年)の句集として、昨年3月28日の記事(←リンクしてある)に紹介した、第1句集「初鴉」がある。
原著は、1952年、書林新甲鳥・刊。第2句集。406句。
彼は生涯、写生一路の句風を貫いたようだが、僕には少し物足りない。
以下に5句を引く。
一ひらの枯葉に雪のくぼみをり
邪魔なりし桑の一枝も芽を吹ける
早苗饗や髪撫でつけし日焼妻
白浪やうちひろがりて月明り
落葉やや深きところが道らしき
アクセスカウンターの3カウンターは、カウント数がリセットされ、表示も変更された。
2008年10月6日より、約101000カウントだったと記憶するので、今日、101001カウントより、再開させてもらった。
今後も宜しくお願いします。
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