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2014年10月22日 (水)

萩原朔太郎書簡・154番~211番

 筑摩書房「萩原朔太郎全集」第13巻の書簡集(1977年・刊)より、154番(大正5年)~211番(大正6年)の、58通を読みおえる。

 先の9月17日の記事(←リンクしてある)「同・64番~153番」に続く、4回めの紹介である。

 同郷の詩人・高橋元吉に宛てた、神・罪悪などについての長文の手紙もある。

 また、室生犀星と共に白秋門下の三羽烏と呼ばれた、大手拓次との文通・交流が始まっている。

 211番は、岩野泡鳴・宛てで、出版したばかりの第1詩集「月に吠える」への批評に対し、老大家に対しへりくだって礼を述べている。

 この書簡集は厳密に校訂され、誤字などは余さず指摘されているが、朔太郎書簡には誤字がとても多い。湧き来る思いを述べていると、辞書に当たる暇はなかったのだろう。

Photoフリー素材サイト「足成」より、ススキの1枚。

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