上村占魚「天上の宴」
沖積舎「上村占魚全句集」(1991年・刊)より、第8句集「天上の宴」を読みおえる。
先の6月16日の記事(←リンクしてある)、「石の犬」に継ぐ。
原著は、1980年、東門書屋・刊。484句。
旅行での作句が多く、この句集の間には沖縄へ何度も、また海外旅行へも出掛けている。
この句集は、1974年~1978年と5年間の作ながら、484句とこれまでより少なく、心境の変化があったか。
以下に5句を引く。
岩ひばりケルンに風のひびき鳴る
頬かむりをとこ結びに朝市女
勁き首たてて羚羊みじろがず
一枚に光る海あり草もみぢ
山国の風いさぎよし初茶の湯
(注:引用の1部に、旧漢字を新漢字に替えた所があります)。
「フリー素材タウン」より、アジサイの1枚。
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