「トラークル全集 Ⅵ 遺稿」より「「一九〇九年集」
青土社「トラークル全集」(1987年・刊)より、「Ⅵ 遺稿」の「一九〇九年集」を読みおえる。
今月4日の記事(←リンクしてある)、「トラークル全集 Ⅴ」より「評論」、に継ぐ。
この第Ⅵ章は、すべて詩稿であり、戯曲ほかの遺稿には第Ⅶ章が当てられている。
「一九〇九年集」は、1909年のすべての詩稿とは限らないが、37編の詩を収める。
色彩語の多用はなく、ナルシスティックな感傷を感じさせる部分があり、旧世界の没落を予感しているらしい部分もある。
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