「梅崎春生全集」第2巻(3)
沖積舎「梅崎春生全集」第2巻より、3回めの紹介をする。
同(2)は、6月4日付けの記事(←リンクしてある)にアップした。
今回、僕が読んだのは、「ある顛末」、「贋の季節」、「亡日」の3短編である。
「ある顛末」、「贋の季節」は、戦後の窮乏と荒廃の様を、特殊なシチュエーションで描いたものであろう。後者は、皮肉が籠もっているかも知れない。
「亡日」は、召集令状が来たその日に、出征用酒配給切符で得た酒を携えて、旧友を訪ねて酔う話である。二人とも、日本の敗戦を信じていて、暗い酒となる。
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