先日の昼休みどき、同僚が1冊の本を提げて歩いていた。
僕は、「それ、何の本?」と訊いてみた。
彼は、「〇〇さん(僕の姓)が気にするような、上等の本じゃないですよ」と答えた。
僕は思わず「本に貴賤はない!」と叫んでいた。
実感として、本に貴賤は無い。
作品に、優劣はある。レトリック(修辞)、アイデア(着想)、構成などに、優劣はあるかも知れない。
しかし作者の思いの篭もった作品に、貴賤、上下はない。そういう感じ方で、僕は本や冊子を読んでいる。
ただし、茶化しやゴマスリはいけない。それらは世間への敗北であり、自分への敗北である。
わが県にお住まいの文学者・S道明さんが、文学誌「青磁」第29号を、送って下さった。
「青磁」は、小説・評論を主とする、文学誌である。
2012年5月、青磁の会・発行。
僕はS道明さんの、「短歌作家としての橘曙覧(5)」、「黒壁夜色」、「竹行李の中」、3編のみを読んだ。
「短歌作家…」では、これまでの論に、幾つかの反論を加えている。
小説「黒壁夜色」は、主人公が従兄の死去に際し、通夜の前日から夫婦で長浜(娘と孫も住む)を訪れるが、平凡ではない心持ゆえの行動を描く。
評論「竹行李の中」では、中野重治の家族の生を描きながら、中野重治の全体像に迫ろうとしている。
次号(年2回・刊)は30号なので、記念会を持ちたいと、編集後記にある。期待される所である。
ごく最近に、4冊の本が手許に集まったので、紹介する。まず詩人のI信夫さんが、
を送られた。ほとんどがソネットの詩である。ソネット詩集「光る波」を出版したばかりの僕に、参考に、という事だろう。
1昨日の11月17日に、結社歌誌、
が送られて来た。また今日の午前の外出で、「KaBoSワッセ店」で、
を買った。またネットの楽天ブックスに注文していた詩集、
が届いた。前回の版で買いたかったが、買いそびれたので、今回の重版を買った。
先日にS社へ電子書籍化依頼した8冊が仕上がって、昨日にサイトよりダウンロードした。
そのあと、ややこしい手続きを経て(初心者なので、簡単にいかない)、フォルダに収め、CDに入れた。
内容は、アレクサンドル・デュマ「モンテ・クリスト伯」7冊(岩波文庫)と、カール・サンドバーグ「シカゴ詩集」(?文庫)である。
目当ては「シカゴ詩集」で、本紙の茶ばみが、電子化の白黒指定で、消えるかと思った。しかし茶ばみは、グレー(黒点の集合?)で残り、目論見通りに行かなかった。
これがうまく行けば、同様に茶ばんだ詩歌集、30冊ほどの文庫本を電子書籍化するつもりだった。しかしそれがうまく行かなかったので、それら詩歌集はそのまま読む事になった。
小浜市在住の詩人、O昭八郎さんより、同人文学誌「若狭文学」第49号(終刊号)が送られた。
「若狭文学(当時は「わかさ文学」)」は、昭和45年8月に創刊、O昭八郎さんが事務局方となった。
M正さんの「編集後記(終刊の辞)」に、会員の高齢化・他の終刊理由が挙げられている。
その中で、石川県の文学誌「金沢文学」が主宰者の死去により、平成22年に終刊した事は知っていた。
さらに福井県内を主とする「日本海作家」が、今年10月に185号でもって終刊する、と書かれてある。
「日本海作家」はしばらくの間、僕も作品を載せて貰ったので、それらしい話は聞いていたものの、終刊は淋しい。
O昭八郎さんは、初記の誌に詩「飴屋南無郎(あめやなむろう)」を寄せている。神話より描いた作品である。
僕の故障したパソコンが昨日、16日ぶりに戻ってきた。
7月9日の記事の4番めに書いた、文庫本の電子書籍化の件は、結果的に成功した。
snapbook社のマイページでは、それらのダウンロード期限は過ぎていた。
メールで、事情を説明して、再アップロードをお願いしたところ、こころよく応じてくださった。
今は文庫本10冊が、CDに収まっている。
内容は以下の通りである。
いずれも、失くして途方にくれる本ではないが、手許に置いて時々読み返したい本である。
この2月25日の記事で紹介した、同人詩誌「群青」第20号に、僕はソネット「背景」を載せた。
ソネットと称しても、4、4、3、3行の、4連14行の詩である。
以下に紹介する。
背景
新サスケ
パソコンのメーカーから月に一度くらい
メールが来る
アズビィクラブ通信という名前
その中に壁紙集へのリンクがあって
写真が替わるので
楽しみにしている
紅葉の景色は季節を過ぎたから
風車の風景に替えた
あとで気づいたがその背後に夕焼け雲がある
僕の心も夕暮れているか
昨日の午前中に書店「KaBoS新二の宮店」へ行った(結局、何も買わず)あと、今日の夕方まで、家に籠って(間をはさみながら)原稿を書いた。
昨日(土曜日)の午後、同人歌誌「棧橋」106号の原稿を書いた。
出詠12首は、これまでに書き溜めて、USBメモリに入れておいた連作、20首ほどを印刷して、12首を選んだ。
それをパソコンのワードで、B5判原稿用紙の形式(20字×10行)に、打ち込んでゆく。
題詠1首とアンケートも、それに続いて書く(今日の午前に、ポストへ投函)。
そのあと、同人詩誌「群青」20号の誌面稿を、パソコンで書く。
同人4名のうち、僕をのぞく3名からは、詩稿が届いている。
2名2編の詩を、ワード(A4判)で打つ。同人誌はA5判なので、見開き2ページに1編の詩を載せる。中央の空きに、詩の連の空き(4行ぶん)がそれも真ん中に来るようするのが、難しい。
今日(日曜日)は、「群青」20号のあと一人と、自分の詩を、誌面稿にする。自分の詩は、書き溜めてUSBメモリへ入れておいた作品から選んだ。
それにエッセイを書く当番(1号1名)らしいので、メモをみながらエッセイ「挫折」を書く。A5判1枚に収まるようにする。
あと目次と奥付けが残っているが、後日の事にする。
夕方になって、「コスモス福井」の2月歌会への出詠1首を、これまたUSBメモリの歌稿より選んで、葉書に書き、取りまとめ役のIさん宛てに投函した。
実はまだ1件、予定があったのだが、止しにした。
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