カテゴリ「タブレット本」の36件の記事 Feed

2015年10月14日 (水)

 Kindle版「立原道造詩集」

Photo_2 kindle版「立原道造詩集」を、10インチタブレットで読みおえる。

 Amazonよりの購入・ダウンロードは、同題の今月6日の記事(←リンクしてある)で紹介した。

 横長81ページに、5章に分けて60余編のソネットと、「立原道造について」という略歴、他を載せている

 詩集の編集は、角川文庫版(角川版・全集に? 調べる余裕がない)に従っているようだ。ただしソネット以外の詩は収めていない。また文庫版に比べて、漢字のルビが大きく減っている。

 Kindle版・詩集は、横長1ページに1編のソネットを載せて(若干の例外を除き)おり、読みやすく親しみやすい。花や風や雲や小鳥や川、恋人をうたっただけでなく、世相へのはかない抵抗を読み取れる場合もある。

 立原道造のソネット以外の詩も電子本で読みたく、電子書籍化してクラッシュしてしまった古い角川文庫版の読書日記を、このブログの管理画面の検索で捜し、発行年・版数を確認した。ネット古書店にあるかも知れないが、ソネット以外の詩は見開きで読む理由がなく、手許の比較的新しい版の角川文庫で読めば良い、と思ってそれを探す事を諦めた。

 

2015年10月10日 (土)

角川「短歌」10月号・Kindle版

Photo 総合歌誌の角川「短歌」2015年10月号Kindle版を、10インチ・タブレットで読みおえる。

 Amazonよりの購入・ダウンロードは、同題で先の9月28日の記事(←リンクしてある)にアップした。

 4氏の巻頭31首は、それぞれ力が籠もる。小島ゆかり「鈴の鳴るドア」31首は、老いた姑などの現実から、夏安居をする白桃(しろもも)の核(たね)など、幻へ行き通う心情があるようだ。

 今号は、散文も多く読んだ。

 特集「写生がすべて」は、古典的写生論から、生を写すのだから己を述べてよい、という論もあり、結局「短歌は何でもあり」に行き着いてしまうのか。

 「追悼 宮英子」の、4氏の追悼文は思いが深い。「写真で振り返る宮英子」も、しみじみ偲ばれる。

 雑誌のせいか、タブレットでのページ捲り、拡大・縮小、終わり方などに、僕はまだ不慣れである。

2015年10月 8日 (木)

若山牧水「別離」

 Kindle版「若山牧水大全」より、第3歌集「別離」を読みおえる。

 先の9月7日の記事(←リンクしてある)、「独り歌へる」に継ぐ。

 原著は、1910年、東雲堂・刊。

 「別離」は、「海の声」と「独り歌へる」を合わせ、155首を削り、133首加え、配列などを変えた。1004首。

 東雲堂の雑誌「創作」(のちに牧水らの歌誌となる)の編集を任され、歌集の造りも立派で、内容には牧水に自信のあったもので、歌集は非常な評判を呼んだ。

 僕はタブレットで、読み通した。

 以下に7首を引く。

吾木香すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ

山行けば青の木草に日は照れり何に悲しむわがこころぞも

みじろがでわが手にねむれあめつちはなにごともなし何のことなし

いざ行かむ行きてまだ見ぬ山を見むこのさびしさに君は耐ふるや

あれ見たまへこのもかのもの物かげをしのびしのびに秋かぜのゆく

花つみに行くがごとくにいでゆきてやがて涙にぬれてかへり来ぬ

きはみなき生命のなかのしばらくのこのさびしさを感謝しまつる

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、レモンの1枚。

 

2015年10月 6日 (火)

Kindle版「立原道造詩集」

Photo AmazonよりKindle版「立原道造詩集」をKindle for PCにダウンロードし、タブレットに同期した。

 81ページ(横長1ページか)、価格・99円。

 僕は高校文芸部員・時代に角川文庫で「立原道造詩集」を見つけ、よく読んだ。

 立原道造は、戦前に24歳で夭逝した詩人である。

 結婚してしばらく後、角川書店・6冊・版「立原道造全集」を古本で買って読んだ。後の5冊・版が出る前で、高価だった。

 文庫版を、電子書籍化・会社に委託して、CDに収め、おりおり読んでいた。しかしある時、そのCDが他の数10冊と共に、クラッシュしてしまった。

 別の角川文庫・版を買ったけれど、版が違って、見開き2ページに1編のソネットが載っているのではなかった。

 今回、Kindle版の「立原道造詩集」を見つけ、ダウンロードした所、横長ページに1編のソネットが収まっていた。

 ソネット形式以外の詩は、載っていないようである。

 この詩集をタブレットに残して、おりおり読み返したい。

2015年9月 8日 (火)

「村上さんのところ」最終回

 村上春樹が期間限定サイトに寄せられた、37,465通のメールより、3,716通に返信した、質問・相談と応答をすべて収めたKindle本、「村上さんのところ コンプリート版」を読みおえる。

 すべてタブレットで、40日余りかけて読んだ。3,000通を越えているのに30数%と表示されて、何かあるのかと思っていたら、時系列編のあとにテーマ別編が付いているのだった。後者を読む気はない。

 2つ、引用する。読みきれない蔵書について、「『素晴らしいじゃないか。これだけの本の中から好きなものを選んで読めるんだ』そう考えたらいかがでしょう。」

 またこの企画で、メールが多過ぎた事について「しまった、えらいことをしてしまった、と後悔しております。」

 しかし彼は、すべてのメールに目を通し、返信を続け、約束を果たした。

Photoフリー素材サイト「Pixabay」より、洋梨の1枚。

2015年9月 7日 (月)

若山牧水「独り歌へる」

 先の7月22日の記事でダウンロードを報せたKindle本、「若山牧水大全」より、第2歌集「独り歌へる」を読みおえる。

 先の8月9日の記事(←リンクしてある)で紹介した、第1歌集「海の声」に継ぐ。

 原著は、1910年、八少女会・刊。551首。

 次の歌集「別離」が、歌人・牧水の出発であったという。ただしこの版に誤字脱字があるのはいけない。

 すべてタブレットで読んだ。

 メモした4首を以下に引く。

父の髪母の髪みな白み来ぬ子はまた遠く旅をおもへる

おのづから熟みて木の実も地に落ちぬ恋のきはみにいつか来にけん

憫れまれあはれむといふあさましき恋の終りに近づきしかな

とこしへに逢ふこと知らぬむきむきのこころこころの寂しき歩み

Photoフリー素材サイト「Pixabay」よりの梨の1枚を、トリミングして。

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