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2008年10月の26件の記事

2008年10月 8日 (水)

「ヘミングウェイ全短編 1」

001  新潮文庫「ヘミングウェイ全短編 1 われらの時代 男だけの世界」(高見浩・訳、平成7年・刊)を読みおえる。おもに昼休み時間、駐車場のマイカーの中で読み継いだもの。

 裏表紙の短文で、名編とされる「雨のなかの猫」は機知を効かせただけのものだし、「二つの心臓の大きな川」はスケッチ風である。

 「殺し屋」は、僕が殺し屋の実態を知らないせいもあるだろうが、惹かれるストーリーだった。ただ最後で、命を狙われる理由を、同情者二人の会話で、「だれかを裏切ったのさ」とオチをつけているのは良くない。

 新訳と相俟って、文体は簡潔、描写は鮮やかである。

2008年10月 7日 (火)

庭を歩くと

002 004 007 秋の深まる庭を歩くと、いろいろなものが目につく。

 1枚目の写真は、金木犀の花の接写である。金木犀の木は、表の庭と裏庭に1本ずつあるが、日当たりのわるい裏庭の木のほうが大きくなっているのは、なぜだかわからない。

 2枚目の写真は、過熟の無花果でおいしそうだが、向こう側はすでに鳥に食われている。この木の熟果を見たのは、これ1つきりである。

 3枚目は、紫式部がとぼしい実を色づかせたもの。梅もどきの実は、小さいうちにみな黒くなって落ちてしまった。なぜだかわからない。

2008年10月 6日 (月)

歌誌「歌壇」2008-10月号

004  歌誌「歌壇」2008-10月号を読みおえる。

 巻頭、竹山広氏の「八月の竹」20首はさすがに、どっしりしている。

 特集の「虫のうた―短歌と虫の親和性」の中に、虫9種類についてそれぞれ、俳句と短歌の競作があるけれども、比べて読んでみると、短歌は抒情的だなあ、と思う。

 この特集の最後に、高野公彦氏・選の「虫のうた五十首」が載っている。氏は、「歌壇」の別の特集の時にも、テーマに沿った数十首選を載せていられて、氏の頭脳の中には、何万首かの短歌が収まっていると、伺った憶えがある。

 中堅歌人では、「颷」所属の諸岡史子さんの「まなこをあらふ」7首より、次ぎの1首に惹かれた。

ながいきもつらいとつぶやく九十歳の姑が咲かせる桔梗の白さ

2008年10月 5日 (日)

ふぞろいの花梨たち

003  庭の木より、花梨の実が6個採れた。大小さまざま、不揃いである。

 数は去年より多いようだけど、樹齢10余年にしては少ないし、実の小さいものもある。

 もう少し追熟させてから、天然の芳香剤として、同僚に分けようと思っている。

2008年10月 4日 (土)

「コスモス」2008-10月号

 「コスモス」2008-10月号を読みおえる。

 初めから「COSMOS集」までと、「新扇状地」、「風鳥派」など。

 「コスモス」の出詠者に、若い人をおもに、新かなの人が多くなっているようだ。15年くらい後には、出詠者の半数を、新かなの人が占めるかもしれない。これからの若い人は、旧かなで短歌を詠むのは苦手だろう。

2008年10月 1日 (水)

詩誌「水脈」38号

003  福井県吉田郡に在住の詩人・辻健隆さんが、同人詩誌「水脈」(福井県詩人会議・水脈 発行)を送ってくださった。

 まず、佐野周一さんが作品「立ち木」「ひばり」で、本格的に詩に戻ってきたことが嬉しい。

 五十嵐冴子さんの「同じだけの悲しみを」を含む4篇が、僕の詩に近く感じられるが、それで好ましいという訳ではない。

 稲木信夫さんがこの詩誌に、久しぶりに詩「誰のせいでも」を発表していて、たのもしい。

 例会、事務局会議、詩誌合評会、詩集出版記念会など、グループとしてのバックアップがしっかりしているところが好ましい。

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