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巻頭、竹山広氏の「八月の竹」20首はさすがに、どっしりしている。
特集の「虫のうた―短歌と虫の親和性」の中に、虫9種類についてそれぞれ、俳句と短歌の競作があるけれども、比べて読んでみると、短歌は抒情的だなあ、と思う。
この特集の最後に、高野公彦氏・選の「虫のうた五十首」が載っている。氏は、「歌壇」の別の特集の時にも、テーマに沿った数十首選を載せていられて、氏の頭脳の中には、何万首かの短歌が収まっていると、伺った憶えがある。
中堅歌人では、「颷」所属の諸岡史子さんの「まなこをあらふ」7首より、次ぎの1首に惹かれた。
ながいきもつらいとつぶやく九十歳の姑が咲かせる桔梗の白さ
「コスモス」2008-10月号を読みおえる。
初めから「COSMOS集」までと、「新扇状地」、「風鳥派」など。
「コスモス」の出詠者に、若い人をおもに、新かなの人が多くなっているようだ。15年くらい後には、出詠者の半数を、新かなの人が占めるかもしれない。これからの若い人は、旧かなで短歌を詠むのは苦手だろう。
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