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2008年11月の27件の記事

2008年11月30日 (日)

「棧橋」96号の近江八幡批評会

004 021

 29日よりの、「棧橋」96号近江八幡批評会に参加(僕は一泊のみ)した。

 批評会では、作歌の姿勢や、言葉の工夫について、貴重な発言を聞かせてもらった。

 皆さんのご親切には深く感謝し、とくに世話をしてくださった木畑紀子さんのご尽力には頭がさがる。

 写真は、20枚あまりを撮ったけれども、プライバシーのこともあるので、批評会の様子と集合写真の2枚のみをアップした。

 個々の写真は、焼き増しをして、モデルの方(申し訳ないが、お名前を存じている方のみ)に、送らせて頂こうと思っている。

2008年11月27日 (木)

峯尾秋翠・句集「春の音」

006  牧羊社「現代俳句選集Ⅵ」第43巻、峯尾秋翠・句集「春の音」(平成3年・刊)を読みおえる。

 著者は、中村草田男系・鍵和田秞子(俳誌「未来図」)門下。

 僕はこの句集に、あまり感銘を受けなかった。俳句には俳句の読みかたがあるだろうし、門風ということもあるだろうが、僕には響く作品が少なかったということだ。

 3句を引く。

桝酒の木の香を呷り神輿出す

寒卵こつと早出の餉に落とす

肩書のきれいに消えて夕桜

 このブログで以前に、このシリーズのうち手持ちの本は全部読んだと書いたが、先日に、箪笥の上にブックエンドで挟んである本を整理すると、その裏よりこのシリーズの句集が6冊も出てきた事だった。

 拙作1首。

鮮やかな作品ありて刺激にとなるゆゑ読めり句集あれこれ

        「コスモス」2006-6月号より

2008年11月25日 (火)

浅田次郎「月のしずく」

004  浅田次郎の短篇小説集「月のしずく」(文藝春秋、1997年・刊)を読みおえる。

 帯文は気恥ずかしい。

 収められた7篇すべてが、いわゆる「泣かせる話」なのだけれども、僕が感激したのは、表題作の「月のしずく」と、「ふくちゃんのジャック・ナイフ」、それに「ピエタ」である。

 いずれも、社会的にあるいは家庭的に恵まれない主人公の話である。社長、社長夫人が主人公では、感情移入しにくい。

 この本や、室井滋、さくらももこのエッセイは、職場の控え室で作業のひまに読んでいるので、とくべつに力を入れて読んでいるのではない。それに単行本は活字が大きいし。

2008年11月24日 (月)

満天星の紅葉

002  裏庭で満天星が紅葉し始めている。

 写真はその一部である。

 満天星は、春の花とともに、晩秋~初冬の紅葉も美しい。

 ドウダンをなぜ満天星と書くかというと、満天に星をちりばめたように花が咲くからだろう。

 今年の春に買って、鉢に植えつけた変り満天星の苗4種は、夏にすべて枯れてしまった。土が悪かったのか、水遣りが少なかったのか。

 今年も種苗会社「改良園」のカタログ(2009春号)が届いたから、同じ4種を注文して、再度、育成を試みたい。

 拙作1首。

満天星のもみぢの朱の朝あさに冴えてきにつつ寒さはつのる

         「コスモス」2005-3月号より

2008年11月23日 (日)

本を買う他

 午前中、「勝木書店ワッセ店」へ行って、買い物をした。

 まず、買った本。

  • 綜合歌誌「歌壇」12月号(本阿弥書店)

 他に、

  • 2009年の手帳を買う。(職員手帳の配布が廃止になったため)。
  • 小島ゆかり歌集「折からの雨」の取り寄せを依頼。

 同店内の「古本センター」で、以下の本を買った。

  • 巴金「家」上下2冊(岩波文庫)
  • ルクレーティウス「物の本質について」(岩波文庫)
  • 笑笑生「金瓶梅」3冊(平凡社、小野忍/千田九一・訳)

2008年11月22日 (土)

「鮎川信夫全集Ⅱ 評論Ⅰ」

002  「鮎川信夫全集Ⅱ 評論Ⅰ」を読みおえる。

 1995年、思潮社・刊。箱、箱と本体にパラフィン紙カバー、662ページ。

 戦後詩をリードした「荒地」グループの中で、鮎川信夫は、理論面でも先導した。

 この大冊には、戦後の前衛詩論と、戦中手記、戦前の日記などが収められている。戦中に既に、敗戦後の芸術のありようを論じていたところなど、さすがである。

 僕は、前衛詩からずうっと後退して生活詩を書いている(この後退は、僕において必然であった)から、彼の熱のこもった前衛詩論も、遠い歴史的なものに読める。

 もっとも1度は熱中した戦後詩のことだから、その根源を確かめる意義はあるけれども。

2008年11月21日 (金)

さくらももこ「まる子だった」

001  漫画家・さくらももこのエッセイ集「まる子だった」(集英社、1997年3刷)を読みおえる。

 前に読んだ「ももこの話」よりも嫌みを感じずに読んだ。

 捨てられた子犬を学校の体育館の裏で皆で飼うが、ある日いなくなって、皆が悲しむ哀れな話「犬を拾う」、親の離婚話のもとの娘(小学生)のリアルな心理、家族4人で七夕祭に出かけ、遊びや買い物に満足して、料理屋にくつろぐ幸福な話、など。

 僕は、実家の家族で遊びに出かけた思い出がない。年1度の報恩講で、家に親族が集まって、会食した思い出はあるけれど。

2008年11月20日 (木)

室井滋「まんぷく劇場」

001  女優・室井滋のエッセイ集、「まんぷく劇場」(文藝春秋、1996年3刷)を読みおえる。

 17作すべてが映画がらみの話だけれど、映画がメインテーマになっていない作も多い。

 しみじみする話、怖い話、笑える話など、彼女は自分の弱みも見せて、僕はたのしく読み進んだ。

 女優としての彼女をよく知らないのだけれど、数冊のエッセイ集を読んで、僕は好感を持つ。

 退路を絶たれた(彼女には、親兄弟も夫子供もいない)彼女は、情に敏感で、強く優しい。

 彼女は女優だから、映画を観るのも好きで、巻末に「死ぬ前にもう一度見たい!100本の映画」という1覧が載っている。僕は映画が好きでなくて(今までに5、6回観たくらい)、テレビでも映画やドラマを殆ど観ない。

2008年11月19日 (水)

職場近辺のもみじ

002_2 008_2 004_2                                    今朝は初雪が降った。そのあとも、冷たい雨や、霰が降った。

 3枚の写真は、わずかな雨間の日差しで撮ったもの。

 1枚目の写真は、職場敷地に迫っている山の、大木の紅葉である。

 2枚目の写真は、おなじく低木の黄葉である。

 3枚目の写真は、駐車場の縁に植栽されている低木の紅葉。鮮赤色。

 3種とも、木の名前がわからなくて残念である。

2008年11月18日 (火)

「仙波龍英歌集」

004  京都府の書店「三月書房」のホームページより注文していた本、「仙波龍英歌集」(2007年、「六花書林」刊)が届いた。

 地元の有力書店グループ「勝木書店」と取引のない出版社の新刊を入手するには、ホームページに頼るしかない。

 「三月書房」のホームページでは、短歌の本に力を入れていて、専門のページもある。また、俳句、短歌の本の、特価コーナーもある。このホームページより本を注文したのは、2度めだろう。

 仙波龍英の短歌は、以前に読んだ小高賢「現代短歌作法」に数首が引かれていて、僕は惹かれた。この本には2冊の歌集、「わたしは可愛い三月兎」と「墓地裏の花屋」が収められている。

 彼は2000年、48歳の若さで亡くなった。

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