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2010年4月の25件の記事

2010年4月 6日 (火)

阿波野青畝「万両」

 角川書店「増補 現代俳句大系」第1巻(昭和56年・刊)より、4番目の、阿波野青畝・第1句集「万両」を読みおえる。

 原著は、昭和6年、青畝句集刊行会・刊。

 僕は現代俳句の世界にうといし、彼のこの先の句業もしらない。

 ほとんど評のしようが無い。

 彼は4Sの一人と呼ばれた。4Sとは、当時に有力俳人としてもてはやされた、青畝、秋桜子、誓子、素十を指す。

 写生と主観的抒情とが調和するに至って、彼独特の世界が形成されたと評価される。

 以下に5句を引く。

鴟尾今日の日を失へば夕牡丹

せきれいや渚を消えて又居れり

風蘭や土の気(け)はなきさかさ生え

道端に畦を焼きたるすぐろかな

曙の早き畦塗立てりける

2010年4月 5日 (月)

白木蓮

002 004  庭で白木蓮の花がほころんだ。

 苗木を植えてより、30年くらい経ち、かなりの大木になった。

 今の職に就いてしばらくして、苗木の頒布会があり、ほしかった白木蓮の苗木が安く、購入した。

 乗用車に積んで持ち帰り、車内が土などで汚れてしまい、妻に叱られた思い出がある。

 苗木の植え付けにはコツがあるが、ここで書けるほど簡単ではない。

 左の写真は部分、右の写真は全体(下枝は何本か伐り落とした)である。

2010年4月 4日 (日)

ブログ開設3周年

 2007年4月4日に、ミテログでブログ「サスケの本棚」を開設してより、ちょうど3年が経った。

 記事更新、860回。

 アップした写真、967枚。

 コメント、274件。

 トラックバック、2件。

 リンク集、10件。

 2008年10月初め頃、アクセスカウンタ「3カウンタ」設置。

 「人気ブログランキング」の、「本・読書」カテゴリに参加。

 アクセス解析ツール、「アクセス刑事(でか)2」を導入。

 使用可能ディスク容量、2ギガバイト。

 これからも宜しくお願いします。

2010年4月 3日 (土)

水仙と沈丁花

002 004  庭のひと隅で、水仙が咲く。

 黄弁黄カップの、ラッパ水仙である。

 庭にはこの他に、白花のラッパ水仙、盃咲きの水仙がある。

 あまり世話をしないのに、毎年、よく咲いてくれる。

 右の写真は、白花の沈丁花である。

 嗅覚の弱い僕には、残念だがあまり匂わない。

2010年4月 1日 (木)

田宮朋子「雪月の家」

002  新潟県に在住の歌人、田宮朋子さん(「コスモス」選者、「桟橋」同人)が、第3歌集「雪月(ゆきづき)の家」を送ってくださった。

 角川書店、平成22年3月・刊。

 「21世紀歌人シリーズ」中の1冊。

 「雪月」は旧暦12月の異称であり、家で過ごす時間が長いことから、歌集題にしたと、「あとがき」にある。

 作品は、純粋にして篤実な性格を思わせる、佳品ばかりである。

 比喩の歌も多いが、穏やかな、無理のないものである。

 以下に6首を引いてみる。

うたたねの猫が枕にしてゐるはわが読みさしの『この世この生』

キッチンがグラグラ揺れて揺れ続けズシンドシンと大地震くる

水面に舌先ちらと触れてのち猫はひたひた水飲みはじむ

とつぜんに窓をべきばき震はせてすがたなき自衛隊機すぎたり

谷あひの旧道たれもゐなければエンジン切りて山の音聴く

蓮の糸ならぬ言葉をあやつりてちやうちやうはたりと紡ぐ曼荼羅

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